バジルの育て方は?注意点や収穫までの流れを初心者向けに解説

「初心者でも育てられるバジルはある?」
「バジルはどうやって育てたらいい?」
家庭菜園でバジルを育てたいけれど、育てられるか不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
バジルは暑さに強く育てやすいため、家庭菜園におすすめのハーブです。バジルを家庭菜園で育てると、いつでも摘みたてを料理などに使えます。本記事では、バジルの育て方や注意点などを解説するので、バジルの家庭菜園に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
バジルは有機栽培でも育てられます。有機栽培を考えている方は、クレイの「THEO(ジオ)」がおすすめです。生のまま食べるバジルだからこそ、安心できる完全有機土を使ってみてはいかがでしょうか?
バジルとはどんなハーブ?
バジルは強い香りがあるシソ科のハーブで、原産地はインドや熱帯アジアです。パスタやピザなどイタリア料理に欠かせません。バジルの名前はギリシャ語で「王」を意味する「バジレウス」に由来し、古代ギリシャでは「王様の薬草」「王様のハーブ」と呼ばれていました。和名は「メボウキ(目箒)」です。
バジルは本来多年草ですが、寒さに弱くて日本の気候では越冬できません。そのため、日本では一年草の扱いです。日当たりのよい場所を好みますが、真夏は直射日光が当たると葉焼けするため、半日陰で育てましょう。
初心者におすすめのバジルの種類

バジルの品種は150種類以上あるといわれています。家庭菜園に向いていて、初心者にもおすすめのバジルをご紹介します。
スイートバジル
バジルといえば一般的にスイートバジルを指すことが多く、もっとも手に入りやすい品種です。丈夫で育てやすく、初心者におすすめの品種になります。日当たりや風通しの良い場所を好み、寒さには弱いため、温度管理に注意が必要です。
ホーリーバジル
ホーリーバジルは、インドの伝統医術・アーユルヴェーダで薬草として用いられてきました。ガパオライスの「ガパオ」も、ホーリーバジルです。ホーリーバジルは、日当たりがよく風通しの良い場所で育ちます。地植えや鉢植えはもちろん、水を好むため水耕栽培も可能です。
ブッシュバジル
プッシュバジルはスイートバジルより葉が小さく、料理の飾り付けに適しています。葉の大きさはスイートバジルの3分の1程度ですが、スイートバジルより強い香りが特徴的です。全体的に小ぶりなのでプランターでの栽培に向いています。
レモンバジル
レモンバジルは、バジルとレモンの香りを併せ持つハーブです。葉を嗅ぐと最初はバジルの香りがしますが、あとからレモンの香りが強くなってきます。レモンバジルは、日当りや風通しの良いところを好み、急激な温度の下落に弱い特徴があります。春先に気温が急激に下がりそうなときは、室内に入れて育てましょう。
バジルを育てる時期
バジルの発芽には20度以上の温度が必要なので、4月下旬〜5月頃(寒冷地は5月〜6月頃)を目安に種をまきます。これより早い時期に種をまいても発芽しにくいです。収穫は6〜10月頃です。
バジルを種から育てるのに必要なもの
バジルを種から育てるために必要なものは以下の通りです。
- バジルの種
- プランター、鉢
- 培養土
- 鉢底石、鉢底ネット
- 肥料
- スコップ
- 軍手
培養土は野菜栽培に適した土です。土は自分でブレンドして作ることもできますが、市販の培養土を使うと手間がかかりません。鉢底石や鉢底ネットはプランターや鉢の底に敷くもので、排水性や通気性をよくします。バジルを大きく育てたい場合は、培養土だけでなく肥料を用意しておくといいでしょう。収穫までの過程で使います。
種を使ったバジルの育て方

バジルは種の発芽率が高いため、より多く収穫したい場合は種から育てるのがよいでしょう。種を使ったバジルの育て方を解説します。
1.種を用意する
バジルの種は園芸店やホームセンター、種の専門店が運営するオンラインショップなどで手に入ります。バジルを一度育てたら、花が咲き終わった秋以降に種を採取できるため、その種の利用も可能です。食用で育てる場合は、葉が固くなるのを防ぐために花穂を見つけ次第取り除きますが、種を採取したい場合は収穫時期が終わるまで花穂を取り除かないようにしておきましょう。
2.種をまく
バジルは、水はけがよく保水力がある土を好みます。酸性が強い土を嫌うため、中性~弱アルカリ性の土が適しています。
バジルは種からでも比較的育てやすいハーブで、プランターや地面に直接まいて育てることができます。
プランターに直接まく場合は、底に鉢底ネットと鉢底石(または軽石)を入れ、縁から数センチ下まで土を入れたら軽く水を与えて土をしっとりさせます。地面にまく場合は、石や雑草を取り除いて土を柔らかく整え、余計な塊は崩しておきましょう。
土の表面が平らになったら、ごく浅い溝を作り、2センチほどの間隔で種を並べ、薄く土をかぶせます。バジルは発芽に光を必要とするため、厚く土をかぶせすぎないことが大切です。種まき後は、日当たりのよい場所にプランターを置くか、庭の明るい場所で育てましょう。
3.水やりする
種まき直後は根と土を密着させるためにたっぷり水やりが必要です。勢いよく水やりすると種が流れ出るため、やさしく水やりしましょう。発芽後は、プランターの底からあふれるくらいにたっぷり水やりをします。土の表面が乾いたときが、水やりの目安です。
4.間引きする
発芽後は、芽と芽の間隔がある程度空いていないと成長できません。元気な芽を残して成長の遅い芽を間引きします。元気な芽を抜いてしまわないように気を付けながら、ハサミで根元を切り落としましょう。
育苗ポットで育てる場合、発芽後に混み合っている部分の成長の遅い芽を間引きます。本葉が4枚ほどになった時点で、プランターや鉢に植え替えましょう。
プランターに直接種まきする場合は、本葉が2〜3枚生えてきたときが間引きのタイミングです。間引きします。本葉が10枚ほど生えたら、葉が触れ合わないように成長の遅い芽を間引きましょう。株同士の間隔を20〜30cmほど空けると、葉が触れ合わずに成長します。
5.植え替える
育苗ポットで育てる場合は、本葉が4枚ほどになったときにプランターや鉢に植え替えます。小さな鉢やプランターで育てた場合も、成長度合いに応じて適切なサイズのプランターに植え替えましょう。
バジルは大きく育つため、日が当たるように間隔を空けて植える必要があります。鉢の場合は、21cm程度の大きさに1株です。60cm幅のプランターであれば、2〜3株が目安にするといいでしょう。
6.追肥する
バジルは肥料を多く必要とするので、植え付けから2週間前後で追肥を始めましょう。目安は、葉が10枚以上になる頃です。生育期はハーブ用肥料を定期的に追肥します。1週間に1度、水やりと同じタイミングで追肥しましょう。
7.収穫する
バジルの収穫時期は6月上旬〜10月頃です。株の高さが20〜30cmほどになったら収穫を始めます。収穫量を増やしたい場合は、収穫しつつ摘心します。摘心とは、一番上の葉を茎ごと摘み取ることです。摘心するとわき芽が発生して葉や枝が増えるため、収穫量が増えます。
苗を使ったバジルの育て方
バジルは種から育てられますが、苗から育てたほうが短期間で収穫できます。家庭菜園初心者の方は、苗を使ったほうが育てやすいでしょう。バジルを苗から育てる手順は次の通りです。
1.バジルの苗を購入する
バジルの苗は園芸店やホームセンターなどで手に入ります。葉の色が明るい緑色で黄色い変色がなく、節が詰まって太い茎の苗を選びましょう。必要な苗の数は、どこに植えるかで変わります。60cmのプランターに植える場合、2〜3株が目安です。
2.苗をプランターに植える
バジルの苗は、5月上旬〜6月下旬ころが目安に植え付けます。プランターの底に鉢底ネット・鉢底石を敷き、市販の培養土や自分で配合した土をプランターの1/3の深さまで入れます。土を平らにならしたら、ポットから苗を取り出して土の上に置きましょう。苗同士の間隔は10cm以上空けます。
最後に、ポットから取り出した苗が埋まる分だけ土をかぶせます。目安は、プランターの縁から2〜3cmほど下です。
3.水やりする
プランターの縁の2〜3cmほど下まで土を入れて植え付けたら、プランターの底から水が流れるくらいたっぷりと水やりしましょう。植え付け後は、土の表面が乾いたときにたっぷり水やりします。バジルは乾燥を嫌うためです。加湿が原因で枯れてしまうこともあるため、土に湿り気が残っていれば水やりは不要です。
4.間引きする
本葉が出てきて苗が混みあってきたら、生育が悪い葉を取り除いて間引きしましょう。間引きすることで、残した葉に栄養が行き渡ります。間引き後は、株と株の間が2〜3cm空いていれば大丈夫です。間引きした苗は、新しい苗として再度植えることもできます。
5.追肥する
植え付けから2週間ほどで追肥を始めます。バジルは肥料が不足すると下の葉から変色して枯れることがあるからです。葉の色が薄かったり、黄色くなっていたりするバジルは、肥料が足りていません。収穫期間を長くするためにも2〜3週間に1回ほど追肥しましょう。ただし、肥料を与えすぎると根が傷むことがあるため、適量を与えるようにしてください。
6.収穫する
収穫時期は6月上旬〜10月頃です。株の高さが20〜30cmほどになったら収穫を始めましょう。収穫量を増やしたい場合は、株の先端部分を摘み取る摘心がおすすめです。摘心するとわき芽が発生して枝葉が増えるため、収穫量が多くなります。
バジルを育てる際の注意点
バジルは初心者でも育てやすいハーブですが、いくつか注意点があります。バジル栽培を成功させるためにも注意点を確認しておきましょう。
日当たりのよい場所で育てるが強い日差しは避ける
温暖な気候を好むバジルは、基本的に日当たりの良い場所で育てます。ただし、強い日差しには注意が必要です。真夏の直射日光や強い西日は葉が焼ける原因になるため避けましょう。
土が乾いたらたっぷり水やりする
バジルは乾燥が苦手なので、土の表面が乾いていたら鉢底から水が流れるくらいまでたっぷり水を与えましょう。基本的に水やりは午前中に行います。夏は朝に1回の水やりでは水切れを起こすこともあるため、必要に応じて朝夕の2回与えましょう。
肥料はたっぷり与える
肥料を多く与えると葉が固くなるハーブもありますが、バジルは肥料を多く必要とします。肥料が不足すると下のほうの葉が薄くなったり黄色に変色したりします。ただし、与えすぎると根が傷むこともあるため、注意書きを読んで適量を与えましょう。
花が咲く前に花穂を摘み取る
バジルは苗を植えてから約2ヵ月で花が咲きます。花が咲くと葉が固くなるため、花穂を見つけたら花が咲く前に摘み取りましょう。
バジルを有機栽培で育てるには?
有機栽培とは化学肥料や農薬を使わず、遺伝子組み換えをした種子・苗を使用しない栽培のことです。バジルを有機栽培で育てるなら、有機栽培向けの種子や肥料を手に入れましょう。また、有機栽培は土づくりが重要です。堆肥を土にすきこむと微生物が有機物を分解してふかふかの土になり、植物が成長しやすくなります。
まとめ
バジルは初心者でも育てやすいハーブです。繁殖力が高く、適切に挿し芽や摘心することで多くの葉を収穫できます。バジルが好きな方、ハーブの家庭菜園を始めてみたい方は、ぜひバジルを育ててみてください。
「せっかくならバジルを有機栽培したいけれど難しいかな?」と思う方にはクレイの「THEO(ジオ)」がおすすめです。THEOは化学物質を一切使わず、有機肥料のみを配合した園芸用の完全有機土です。
THEOを使うと、バランスよく配合された有機素材を土中の微生物が分解し、作物の生育に最適な環境を創り出します。ハードルが高いと思われがちな有機栽培も、THEOを使うと手軽に始められます。バジルの有機栽培に興味がある方は、ぜひTHEOをご利用ください。

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