家庭菜園の初心者でも有機野菜からはじめよう!季節別におすすめの野菜も紹介

「初心者でも家庭菜園で有機野菜は作れる?」
「家庭菜園は何の野菜から始めたらいいんだろう?」
家庭菜園は難しく思われがちです。どの野菜から始めるか、どのように作るかによって難易度が大きく変わります。
特に、有機栽培を考えている場合は、種まきや苗の植え付けの前に土選びで挫折してしまうケースも珍しくありません。
初心者でも家庭菜園を成功させるには、野菜選びと土選びが重要です。本記事では、家庭菜園の初心者でも手軽に有機野菜を作る方法を紹介します。プランターで育てられる野菜や品種、初心者が持つべきアイテムなど、家庭菜園を始めるにあたって知りたいことについても合わせて紹介します。
家庭菜園で野菜を育てる方法

初めての家庭菜園では、育てる環境に応じた野菜を選ぶことが成功のカギです。畑で栽培する場合とプランターで栽培する場合に分けて、メリットやデメリットを紹介します。
プランターで栽培する場合
プランターでの栽培はスペースが限られた家庭やベランダで手軽に始められます。さらに、天候や日照条件に応じてプランターを移動できるため、植物にとって最適な環境を作りやすいです。
ただし、プランターで栽培する場合は、根詰まりを起こしやすいデメリットがあります。根詰まりとは、プランターの中で根が過密状態になることです。根詰まりをおこすと、野菜の健康が損なわれるため注意が必要です。
プランターで栽培できる野菜には、ミニトマトやナス、ピーマンなどがあります。
畑で栽培する場合
畑での栽培は広いスペースが確保できるため、ツルが広範囲に伸びるような野菜を作りたい場合や収穫量を増やしたい場合に最適です。また、2~3日家をあける場合でもプランターでの栽培より枯れる心配は少ないので、比較的水やりの管理が楽になります。
一方で、畑で栽培する場合は、土壌の状態によっては土を入れ替えたり、土を廃棄したりする必要があり、土づくりの段階で労力がいるため計画的に準備を進めたほうが良いでしょう。
さらに、畑で栽培する場合は移動しにくいデメリットがあります。野菜の根が深く太く張っている場合、植え替えに時間がかかります。
畑で栽培できる野菜には、じゃがいもや大根などがあります。
春や夏に収穫できる家庭菜園初心者におすすめの野菜
家庭菜園をはじめるとき、収穫時期を考えて育てる野菜を決めるのもよいでしょう。ここでは、プランターで栽培することを前提に春や夏に収穫する野菜の中から、家庭菜園初心者におすすめの3つをご紹介します。
- ミニトマト
- ニンジン
- ピーマン
ミニトマト
ミニトマトはプランターでの栽培や水耕栽培などもでき、屋内外問わず育てられる点でも人気があります。ミニトマトの収穫時期は7〜8月です。苗の植え付けは4月末〜5月頃に行います。
品種によって味や食感、病気への強さも異なるため、お好みで選ぶとよいでしょう。特に「ぺぺ」は病気に強く成長が早いため、初心者向けです。フルーツのような甘みがあり、味わいも支持されています。
ミニトマトの栽培はやや乾燥した環境が適しており、排水性の高い土を使うとよいでしょう。屋外で育てる場合は、雨が当たらず、日当たりのよい場所を選んでください。
ニンジン
私たちの食卓に並ぶニンジンは育てやすい野菜です。基本的に畑で栽培するのが向いています。通常のニンジンよりも小ぶりでスペースを取らないミニキャロットであれば、プランターのような限られたスペースでも栽培が可能で、家庭菜園初心者に特におすすめです。
ニンジンの収穫時期は、栽培時期によって異なります。おおむね種をまいてから約4ヵ月後で、3〜4月に種まきをすれば7〜8月、7〜8月に種まきをすれば11〜2月に収穫できます。
ニンジンは発芽するまでこまめな水やりが欠かせません。種をまいた土に不織布などをかけておき、不織布の上から、乾燥しないようにたっぷりと水をあげましょう。直射日光は避けられる風通しのよい場所で育ててください。無事に発芽できれば格段に育てやすいため、最初は丁寧に育てましょう。
また、ニンジンの葉は、無農薬で育てた場合には食べられます。葉っぱは天ぷらや炒め物などに使えるので、有機栽培を行う場合はぜひ試してみてくださいね。
ピーマン
ピーマンは育てやすく、初心者からも人気の高い野菜です。ピーマンは5〜6月に苗を植え付け、6〜9月頃にかけて収穫が可能です。種から育てるのは難易度が高いため、苗から育てるのがベターです。
- 双葉がしっかりついているもの
- 葉色が濃いもの
- 枝がしっかりとしているもの
新鮮でよい苗は、双葉が付いています。乾燥した環境に置かれた苗は、双葉が萎れて落ちています。ピーマン栽培で気をつけたいのが害虫被害です。植え付け時や真夏〜秋にかけて被害が増えるので、新芽や葉の裏などにアブラムシがついていないか確認しましょう。
また、カメムシ類の幼虫や成虫が茎などから吸汁して枝や実が貧弱になることがあります。コンパニオンプランツとしてナスタチウムやミントを一緒に植えるなどすると防除対策として効果的なので検討してみましょう。
秋や冬に収穫できる家庭菜園初心者におすすめの野菜
家庭菜園では、季節ごとの恵みを味わえるのも楽しみのひとつです。プランターで栽培することを前提に秋や冬に収穫する野菜の中から、家庭菜園初心者におすすめの3つをご紹介します。
- 水菜
- ラディッシュ
- 大根
水菜
水菜は寒さに強く、冷涼な気候を好みます。春と秋の年2回種まきは可能ですが、育てやすい秋まきがおすすめです。秋まきでは9〜10月頃に種まきを行い、12月頃に収穫します。
生育初期の水菜は、特に乾燥が苦手です。土が乾かないようにこまめな水やりが欠かせません。発芽後は土が乾いた頃を目安に水を与えましょう。しかし、水のやりすぎもよくありません。水のやり過ぎは生育不良を起こしてしまうので、水切れ・水のやり過ぎどちらにも注意が必要です。
水菜は基本的に種から育てるケースが多いですが、苗からでも育てられます。プランターやベランダでの栽培なら、苗が便利でしょう。本葉が4〜5枚程度まで育っている苗を選びましょう。
- 葉色が鮮やかなもの
- 枝がしっかりとしているもの
ラディッシュ
ラディッシュはやや小さなプランターでも育てられるため、初心者だけでなくベランダで育てたい方にもおすすめです。カブのような見た目ですが、別名「ハツカダイコン」と呼ばれる大根の一種です。
真夏と真冬以外は種まきができます。1〜2月を避ければ、秋や冬でも楽しめます。秋なら種まきから30〜40日間、初冬なら50〜80日間程度で収穫できます。
ラディッシュは、アブラムシやアオムシが好んで食べる植物です。種まきが終わったら防虫ネットを用意して、ラディッシュを害虫被害から守りましょう。芽が出たら定期的に間引きを行い、葉と葉が重ならないようにします。
大根
大根は、手をかけなくても、ぐんぐん成長する育てやすい野菜です。種まきの前に、土の中にある石や土の塊などを取り除いて下準備をしましょう。
9月〜10月に種まきを行い、12月に収穫するのが理想です。遅くなると保温資材を使った栽培が必要になるので、適切な時期に種をまくことが大切です。
土づくりの際には、2週間前に石灰をまいて耕し、1週間前に肥料を施しておきます。大根の形をよくするためには、土中の石や塊などを取り除くことが重要です。
種まき〜発芽まではたっぷりと水やりを行う必要があります。しかし、発芽後は水を与える必要はほとんどありません。雨が数日降らずに乾燥した場合のみ水をあげます。そのほか、防虫ネットなどで覆うなどの対策が必要ではあるものの、基本的には簡単に栽培できる野菜です。
プランターで家庭菜園をする場合に初心者が揃えるべきアイテム
家庭菜園が初めての方は、園芸に必要なアイテムを揃えましょう。ここでは必須アイテムをご紹介します。
- プランター
- 土
- 支柱
- スコップ
- 園芸用のハサミ
プランター
プランターを使えば、ベランダや限られたスペースなどでも手軽に野菜を育てられます。ただし、プランター栽培には向き不向きがあるため、作れる野菜には限りがあります。初心者なら、トマトやナスなどがおすすめです。
トマトやナスは背が伸び、根もしっかりと張るため、大きめのプランターを選びましょう。深さが30cm、横幅60cm以上が目安です。水菜やラディッシュのような葉物野菜なら根はさほど大きくならないので、深さ20〜25cm程度のプランターで対応できます。
土
植物を育てるうえで、土は欠かせません。また、植物によって理想の土が異なるため、適した環境に整えられるように土を準備しましょう。
土づくりに便利なのが、培養土です。培養土には、特定の植物向けに数種類の土や肥料などが配合されています。培養土を準備しておけば、簡単に家庭菜園を始められます。
培養土を使わない場合、数種類の土や肥料を購入して混ぜ合わせる作業が発生するため、初心者にはハードルが高くなりがちです。培養土を使えば、誰でも簡単に家庭菜園をはじめられます。
有機栽培を行う際も、土づくりは必須です。初心者でも有機栽培を行いたい場合、完全有機土である「THEO(ジオ)」をおすすめします。小さなプランターからでも手軽に使えるため、ぜひお試しください。
支柱
植物を育てるためには、大きくなった実や伸びたツルを支えるために支柱が必要です。支柱を使うことで風通しがよくなり、病気や害虫から植物を守れます。
また、日当たりがよくなれば野菜の品質も上がり、管理や収穫もしやすいです。
支柱にはいくつかの種類があり、作る植物に合わせて選ぶ必要があります。ツルが伸びる植物は、イボ付きの直線支柱を使いましょう。ツルが絡まりやすいだけでなく、複数本合わせて使ったり、ネットと組み合わせたりと、さまざまなシーンに対応できます。
スコップ
スコップは土を掘ったり、苗を植えたりする際に使います。 大きさや形が豊富なので、用途ごとに複数持っておくと安心です。目盛りが付いているスコップは、穴の深さを測るときに重宝します。
園芸用のハサミ
園芸用のハサミは、枯れた葉や不要な枝を切るのに使います。普通のハサミよりも切れ味がよいのが特徴です。清潔で鋭い刃を持つハサミを使うと、植物を傷めずに手入れができます。
本格的に家庭菜園をするなら土づくりから!
野菜づくりでは、土づくりは重要です。本格的にこだわって家庭菜園をするのであれば、畑を耕し、よい土を作ることからはじめることになりますが、初心者には難しくあまりおすすめはしません。もし土づくりからチャレンジしてみる場合は、固相や気相、液相のバランスについて知っておく必要があるでしょう。
- 固相(土の粒子部分)
- 気相(土中の空気)
- 液相(土中の水分)
これらの3つの要素のバランスがよいと、植物の根がしっかりと張り、水分や養分を吸収しやすくなります。理想的なバランスは、固相40%、気相30%、液相30%です。割合を意識して土を調整すれば、根腐れや乾燥を防ぎ、健康な植物を育てられます。
また、野菜によって、肥料のバランスやpHが異なります。適切な肥料を与えるpHの調整も重要です。植物の多くは中性から弱酸性を好みますが、酸性を好む植物もあります。pHを測定し、植物に適した土壌環境を整えましょう。
家庭菜園で有機栽培の野菜を育てるには「THEO(ジオ)がおすすめ」
ただ野菜を育てるだけでなく、有機栽培にチャレンジする場合は、さらに一歩踏み込んだ土づくりが求められます。有機栽培では化学肥料や化学農薬を使えないため、有機肥料を使って栽培を行います。
有機栽培はやりがいがある一方で、園芸初心者にとっては少し難しい部分があるかもしれません。そういった際におすすめなのが、完全有機土である「THEO(ジオ)」です。
THEOは、一切の化学肥料を使わない園芸用の完全有機土で、通常の有機専用の土とは違い、土中の微生物によって有機肥料を植物が吸収しやすいように化学性、物質性、生物性のバランスが整えられています。
土だけではなく、肥料に関しては完全有機肥料「oiTHEO(オイジオ)」を合わせて利用するのがおすすめです。
oiTHEOは一切の化学肥料を使わず、完熟発酵させた牛フンや植物由来の油カスなどによって作られた完全有機肥料です。生きた微生物の力によって、土中に物質循環を生み出し化学成分を整え高いパフォーマンスを発揮します。

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